元号(年号)
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■ 現在とは違って、昔は時々元号が変わっていた。そしてその理由で目立つのが、戦乱を含めた厄災をきっかけとしている。 

■ 元号は、明治時代以降は、天皇が替わると新たに制定されるが。昔は一人の天皇のもとでも元号が変えられた。
・ 一世一元の制: 天皇一代につき、元号一つの制度。
・ 代始(だいはじめ)改元: 天皇の代替わりによる改元。
・ 祥瑞(しょうずい)改元: めでたいことが起きたことによる改元。
・ 災異(さいい)改元: 凶事が起きたことによる改元。
・ 甲子(かっし)革令: 甲子の年は混乱が起きやすい年と言われ、それを理由に改元した。
・ 辛酉(しんゆう)革令: 辛酉の年は混乱が起きやすい年と言われ、それを理由に改元した。

■ 日本の元号の多くは中国の古典に由来する。

■ 元号は紀元前140年頃に中国で使われ始めた。その後、日本、朝鮮半島、ベトナムなどで使用されたが、現在も使用しているのは日本だけ。

■ 日本の元号の出典の多くは「四書五経」による。
・ 四書: 「大学」「中庸」「論語」「孟子」
・ 五経: 「詩経」「書経」「礼経」「易経」「春秋経」
・ 元号を勘申(かんじん)する文章博士(もんじょうはかせ)は四書五経をはじめとする中国の古典や歴史書に精通している必要があった。

■ 日本の元号で一番多く使われた漢字は「天」の31回。「永」の16回、「文」の15回、「寛」「元」の14回、「正」の13回。「平成」の「成」が使われたのは初めて。
・ 使われる漢字の時代の流行: 平安時代には「永」「長」、鎌倉時代には「建」「元」、室町時代には「正」「文」、江戸時代には「寛」が多い。

【大化(たいか)】
・ 飛鳥時代。645年〜650年。孝徳天皇。出典は「筍子」。
・ 改元理由: 天下安寧、政化敷行。
・ 日本書紀によると、日本の最初の元号は「大化」と言われる。
・ 「日本書紀」の注釈書の「釈日本紀」によると、「大化」は「天下安寧、政化敷行」のためとされる。
・ 大化の改新が行われた。班田収受法、地方行政制度の整備。租庸調の税制度。戸籍の創設。

【白雉(はくち)】
・ 飛鳥時代。650年〜654年。孝徳天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元理由: 穴戸国の国司が白雉を献上した祥瑞。
・ 「日本書紀」によると、650年2月に穴戸国(長門国・山口県)の国司である草壁連醜経から朝廷に白い雉(きじ)が献上され、これを瑞祥として改元された。

【白鳳(はくほう)・朱雀(すざく)】: 私年号
・ 飛鳥時代。654年?〜686年。斉明天皇・天智天皇・弘文天皇・天武天皇。出典は不詳。
・ 白鳳や朱雀は正式な元号ではなく、私年号という。
・ 663年に白村江の戦いが行われた。
・ 天智天皇は日本初の法令の近江令を出し、庚午年籍(戸籍)を作った。
・ 672年に「壬辰の乱」がおきた。
・ 天武天皇は「八色の姓」を定めた。
・ 684年7月、ハレー彗星を観測。日本最古の記録といわれる。

【朱鳥(しゅちょう)】: 私年号
・ 飛鳥時代。686年〜。天武天皇・持統天皇。出典は「礼記」。
・ 改元理由: 鎌倉時代に書かれた歴代天皇の記録である「一代容記」によると、「686年に大和国から赤い雉が献上されたのに因む。

【大宝(たいほう)】
・ 飛鳥時代。701年〜704年。文武天皇。出典は「易経」。
・ 改元理由: 701年3月に対馬から金が献上されたことに因む
・ 大宝律令の完成。これは犯罪と刑罰に関する律が全6巻、行政法である令が全11巻。
・ 大宝律令の制定過程で、「日本」という国号が定着し、402年の遣唐使で初めて対外的に「日本」の国号を使用。

【慶雲(けいうん】
・ 飛鳥時代。704年〜708年。文武天皇・元明天皇。出典は「文選」
・ 改元理由: 「続日本紀」によると、備前国から馬が献上され、藤原京の西楼に慶雲があらわれたことに因む。
・ 慶雲は夕暮れに表れる吉祥の雲。
・ 慶雲3年には、各地の豪族による山や沢の占有が禁じられ、朝廷の権力強化へ。

【和銅(わどう)】
・ 飛鳥時代。708年〜715年。元明天皇。出典は無し。
・ 改元理由: 「続日本紀」によると、武蔵国秩父郡から銅が献上されたことに因む。
・ 日本最古の国史である「古事記」が書かれた。

【霊亀(れいき)】
・ 奈良時代。715年〜717年。元正天皇。出典は「易経」。
・ 改元理由: 元正天皇の即位に際し、都の左京を治める左京職から瑞亀(ずいき)が献上されたことに由来し、慶雲と同じく瑞祥改元。
・ 霊亀は鳳凰や麒麟と同様に、中国神話に出てくる神獣。
・ 霊亀2年に、遣唐使として阿倍仲麻呂、吉備真備などが派遣された。

【養老(ようろう)】
・ 奈良時代。717年〜724年。元正天皇。出典は「孟子」。
・ 改元理由: 美濃国で、孝行息子が山中で酒のわき出る泉(滝?)を発見し、年老いた父親に飲ませて養った。美濃国に行幸した元正天皇が、この滝を「養老の滝」と命名し、「養老」と改元した。
・ 養老4年に日本書紀が完成。
・ 養老孟司: 養老の元号は孟子に由来するのか。名前は、それにあやかったんだね。

【神亀(じんき)】
・ 奈良時代。724年〜729年。聖武天皇。出典は「大載礼」。
・ 改元理由: 養老7年に朝廷に白い亀が献上されたことに因む。
・ 神亀元年に、蝦夷の反乱があり多賀城が築かれた。
・ 神亀6年に、「長屋王の変」がおきる。

【天平(てんぴょう)】
・ 奈良時代。729年〜749年。聖武天皇。出典は「礼記」。
・ 改元理由: 都の左京職大夫であった藤原麻呂が、背中に「天王貴平知百年」という文字のある亀を献上したことに因む。
・ 天平13年、国分寺と国分尼寺を設置する詔をだした。また「墾田永年私財法」がだされた。つまり、律令制では全ての農地が国有化されたが、この法により「新しく開墾された田畑の私有」が認められた。荘園制度の始まり。

【天平感宝(てんぴょうかんぽう)】
・ 奈良時代。749年〜749年。聖武天皇。
・ 改元理由: 「続日本紀」によると、陸奥国から黄金が献上されたことに因む。

【天平勝宝(てんぴょうしょうほう)】
・ 奈良時代。749年〜757年。孝謙天皇。
・ 改元理由: 聖武天皇が退位し、孝謙天皇が即位したことに因む。新天皇の即位を理由とした改元は初めて。
・ 天平勝宝4年に、奈良東大寺の大仏の開眼法要が行われた。

【天平宝字(てんぴょうほうじ)】
・ 奈良時代。757年〜765年。孝謙天皇、淳仁天皇、称徳天皇。
・ 改元理由: 改元は二つの瑞祥に由来する。まず、天平勝宝9年4月に孝謙天皇の寝殿の天井に「天下大平」の四文字があらわれた。そして、9月に駿河国で蚕が「5月8日開下帝釈標、知天皇命百年息」の文字(宝字)をつくったという。

【天平神護(てんぴょうじんご)】
・ 奈良時代。765年〜767年。称徳天皇。
・ 改元理由: 称徳天皇の即位後、前年におきた恵美押勝(藤原仲麻呂)の乱を無事に鎮圧できたのは神霊の護りによるものとして改元された。
・ この時期に朝廷で道鏡が力を持った。

【神護景雲(じんごけいうん)】
・ 奈良時代。767年〜770年。称徳天皇。出典は「晋書」。
・ 改元理由: 慶雲があらわれたという瑞祥により改元された。

【宝亀(ほうき)】
・ 奈良時代。770年〜781年。光仁天皇。出典は「礼記」。
・ 改元理由: 光仁天皇の即位に際して、肥後国から白亀が献上されたことによる。
・ 宝亀11年に、蝦夷の豪族の伊治あざ麻呂(これはるのあざまろ)が「宝亀の乱」をおこした。

【天応(てんおう)】
・ 奈良時代。781年〜782年。光仁天皇、桓武天皇。出典は「易経」。
・ 改元理由: 「続日本紀」によれば、伊勢斎宮に瑞祥とされる美しい雲があらわれたことによる。

【延暦(えんりゃく)】
・ 奈良時代。782年〜806年。桓武天皇。出典は「群書治要」。
・ 改元理由: 桓武天皇の即位による。
・ 延暦3年(784年)に桓武天皇は平城京から長岡京に遷都した。桓武天皇が天智天皇の血統にあたるため、天武天皇の血統に与した貴族や寺社勢力が多かった平城京を離れたという。
・ 延暦7年(788年)に最澄が比叡山に延暦寺を創建した。
・ 延暦13年(794年)に長岡京から平安京に遷都。
・ 延暦21年(802年)坂上田村麻呂が蝦夷の反乱を鎮圧。

【大同(だいどう)】
・ 平安時代。806年〜810年。平城天皇。出典は「礼記」。
・ 改元理由: 平城天皇の即位による。

【弘仁(こうにん)】
・ 平安時代。810年〜824年。嵯峨天皇、淳和天皇。
・ 改元理由: 嵯峨天皇の即位による。
・ 弘仁7年(816年)に、空海が高野山に金剛峯寺を開く。
・ 養老律令の制定から年月が経過したため、律令を補足する「弘仁略式」が制定された。

【天長(てんちょう)】
・ 平安時代。824年〜834年。淳和天皇。出典は「老子」。
・ 改元理由: 淳和天皇の即位による。
・ 天長2年(825年)に桓武天皇の孫である高棟王が「平(たいら)」の姓を与えられ、「平高棟」となる。

【承和(じょうわ)】
・ 平安時代。834年〜848年。仁明天皇。
・ 改元理由: 仁明天皇の即位による。
・ 承和7年(840年)に、「日本書紀」「続日本紀」に続く国史である「日本後紀」が藤原緒嗣らによって編纂された。

【嘉祥(かしょう)】
・ 平安時代。848年〜851年。文徳天皇。出典は「文選」。
・ 改元理由: 「続日本紀」によれば、承和15年(848年)に、豊後国から白亀が献上されたことを大瑞として改元された。

【仁寿(にんじゅ)】
・ 平安時代。851年〜854年。文徳天皇。出典は「論語」。
・ 改元理由: 文徳天皇の即位、および白亀発見、甘露がふるという瑞祥により改元。
・ 仁寿2年(852年)に、参議も務めた歌人の小野篁(小野小町の祖父)が死去。
・ 仁寿3年(853年)に、税金には「租庸調」があるが、各地で疫病が大流行し、徴税も難しかったので「庸調」の未納分を免除するなどの大赦が行われた。

【斉衡(さいこう)】
・ 平安時代。854年〜857年。文徳天皇。
・ 改元理由: 石見国から醴泉(れいせん・美味な泉)が献上された瑞祥による。
・ 斉衡2年(855年)に、地震のため奈良の東大寺の大仏の頭が落ちた。このとき、工人の斎部文山(いんべのふみやま)が「ろくろとはしご」を使って修復した。

【天安(てんあん・てんなん)】
・ 平安時代。857年〜859年。文徳天皇・清和天皇。出典は「史記」。
・ 改元理由: 美作国から白鹿が献上され、常陸国から連理木(れんりぼく)が献上された瑞祥による。
・ 天安2年(858年)に、京の桂川と賀茂川があふれた。

【貞観(じょうがん)】
・ 平安時代。859年〜877年。清和天皇。出典は「易経」。
・ 改元理由: 清和天皇の即位による。
・ 貞観6年(864年)に、富士山が大噴火した。このときの噴火で富士五湖や青木ヶ原の樹海ができた。
・ 貞観11年(869年)に、東北地方で貞観地震がおきた。M8以上と推定され、多数の家屋が倒壊し、陸奥国の国府の多賀城をはじめ、三陸沿岸が大津波に見舞われた。

【元慶(がんぎょう・げんけい)】
・ 平安時代。877年〜885年。陽成天皇。
・ 改元理由: 陽成天皇の即位、但馬国から白雉(はくち)が、備後国から白鹿が献上された瑞祥による。
・ 元慶2年(878年)に、出羽国の苛政に対し、蝦夷が反乱をおこし、秋田城が襲撃された。

【仁和(にんな・にんわ)】
・ 平安時代。885年〜889年。光孝天皇。出典は「礼記」。
・ 改元理由: 光孝天皇の即位による。

【寛平(かんぴょう・かんぺい)】
・ 平安時代。889年〜898年。宇多天皇。出典は「唐書」。
・ 改元理由: 宇多天皇の即位による。
・ この時代、唐だけではなく、朝鮮半島の内政も悪化し、新羅からたびたび海賊が襲来したため、九州の防備が強化された。
・ 宇多天皇から臣籍降下したのが宇多源氏。

【昌泰(しょうたい)】
・ 平安時代。898年〜901年。醍醐天皇。出典は「旧唐書」。
・ 改元理由: 醍醐天皇の即位による。
・ 昌泰2年(899年)、菅原道真が右大臣まで昇進した。しかし左大臣の藤原時平からライバル視され、昌泰4年(901年)に、菅原道長は謀反をおこして自分の娘婿である斉世親王(ときよしんのう)を擁立したとの嫌疑で失脚。太宰府に左遷される。

【延喜(えんぎ)】
・ 平安時代。901年〜923年。醍醐天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: 昌泰4年(901年)は干支が「辛酉(かのととり)」で、古代中国では、この年は大変革で王朝がかわる「辛酉(しんゆう)革命」があるとされ、それを防ぐために改元した。
※ 同様に、干支が「甲子(きのえね)」の年は「甲子(かっし)革命」が、「戊辰(つちのえたつ)」の年は「戊辰(ぼしん)革運」という政変がおきるとされ、「辛酉革命」と合わせて「三革」という。
わぁ、幕末に起きたのは「戊辰戦争」で、「戊辰革運」なのかなぁ〜、当たり!
・ 「延喜格式」が律令の補足として制定が進められた。
・ 延喜15年(915年)に出羽国で十和田湖火山の噴火があり、火山灰の影響で、京でも「朝日が夜の月のように見えた」という。

【延長(えんちょう)】
・ 平安時代。923年〜931年。醍醐天皇・朱雀天皇。出典は「文選」。
・ 改元理由: 前代の延喜年間に自然災害や疫病が多発したため改元。
・ しかし、「延長」という元号が悪かったのか、延長元年(923年)に皇太子の保明(やすあきら)親王が21歳で早世。藤原時平の急死と同様に菅原道真の祟りと噂され、道真の名誉回復が行われ、正二位の官位が送られた。それでも凶事が続き、次の皇太子となった慶頼(よしより)王も5歳で早世。延長8年(930年)に、内裏の清涼殿に落雷があって死者多数。その後まもなく「延長」の元号を勘申した醍醐天皇本人も亡くなった。
※ まさに厄災の延長戦だったか?

【承平(じょうへい・しょうへい)】
・ 平安時代。931年〜938年。朱雀天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 朱雀天皇の即位による。
・ 勘申者の大江維時(これとき)は文章(もんじょう)博士。
・ 承平5年(935年)に下総国で平将門の乱がおきる。
・ 土佐国に国司として赴任していた紀貫之が「土佐日記」を著した。

【天慶(てんぎょう・てんきょう)】
・ 平安時代。938年〜947年。朱雀天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 京都で地震が発生、東国で戦乱が続いたため改元したが、改元後も国内の東西で戦乱が続く。平将門と藤原純友の乱かな?「承平天慶の乱」
・ これらの戦乱で武功をあげた平貞盛の子孫に清盛がいる。また、将門を討ち取った藤原秀郷の子孫は奥州藤原氏となり、平定に参加した源経基の子孫から源頼朝がでた。

【天暦(てんりゃく)】
・ 平安時代。947年〜957年。村上天皇。出典は「論語」。
・ 改元理由: 村上天皇の即位による。

【天徳(てんとく)】
・ 平安時代。957年〜961年。村上天皇。出典は「易経」。
・ 改元理由: 前年から干ばつと飢饉が続いたため改元した。
・ 天徳4年(960年)に、内裏が焼失する火災がおきた。

【応和(おうわ)】
・ 平安時代。961〜964年。村上天皇。出典は「晋書」。
・ 改元理由: 前年におきた内裏の焼失や、延喜元年(901年)以来の「辛酉(しんゆう)革命」のため改元した。

【康保(こうほう)】
・ 平安時代。964年〜968年。村上天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: 干ばつの発生や、干支が甲子(きのえね)の年であったため、「甲子(かっし)革命」により改元された。
・ 「康保」を勧申した菅原文時は菅原道真の孫で、式部大輔まで出世した。

【安和(あんな・あんわ)】
・ 平安時代。968年〜970年。冷泉天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 冷泉天皇の即位による。

【天禄(てんろく)】
・ 平安時代。970年〜974年。円融天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: 円融天皇の即位による。
・ 即位した円融天皇は11歳で、摂政の藤原伊尹(これただ)が実権をもった。

【天延(てんえん)】
・ 平安時代。974年〜976年。円融天皇。
・ 改元理由: 地震の発生により改元された。
・ 「日本紀略」によると、天延3年(975年)に日食がおきて恩赦が行われた。

【貞元(じょうげん)】
・ 平安時代。976年〜978年。円融天皇。
・ 改元理由: 天延4年(976年)に内裏が焼失した。7月には京都府から滋賀県にかけて大地震がおきて多くの被害がでた。このような厄災により改元した。

【天元(てんげん)】
・ 平安時代。978年〜983年。円融天皇。出典は「史記」。
・ 改元理由: 貞元3年(978年)の翌年は、陰陽道の「陽五」の厄年とされたため改元した。
・ 天元3年(980年)、京は暴風雨に襲われた。また同年には再度、火災で内裏が焼失した。

【永観(えいかん)】
・ 平安時代。983年〜985年。円融天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: かねてより続いた御所の火事や、干ばつなどの凶事を断ち切るために改元。
・ 永観2年(984年)に丹波康頼が日本最古の医学書である「医心方(いしんぼう)」を書いた。
※ 丹波康頼は俳優の丹波哲郎の遠い先祖だそうだ。

【寛和(かんな・かんわ)】
・ 平安時代。985年〜987年。花山天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元理由: 花山天皇の即位による。

【永延(えいえん)】
・ 平安時代。987年〜989年。一条天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元理由: 一条天皇の即位による。
・ 永延3年(989年)に近畿地方を猛烈な台風が襲った。

【永祚(えいそ)】
・ 平安時代。989年〜990年。一条天皇。出典は「晋書」。
・ 改元理由: 永延3年(989年)、地震などの厄災を払うためと、彗星が観測されたため改元。これはハレー彗星だったそうだ。
・ 永延2年(990年)に、一条天皇が元服して藤原道隆の娘の定子(ていし)が入内(じゅだい)した。この定子に女官として使えたのが「枕の草子」の著者の清少納言。

【正暦(しょうりゃく)】
・ 平安時代。990年〜995年。一条天皇。出典は「史記」。
・ 改元理由: 前年におきた暴風(永祚の風)による厄災をはらうために改元。勘申者は菅原道真の曾孫で文章博士などをつとめた菅原輔正とも言われる。
・ 菅原道真の死去90年に際し、最高位の正一位の太政大臣の階位が道真に追送された。

【長徳(ちょうとく)】
・ 平安時代。995年〜999年。一条天皇。出典は「城門校尉※」。
・ 改元理由: 前年より疱瘡が流行し、多数の死者が発生したため改元された。

【長保(ちょうほう)】
・ 平安時代。999年〜1004年。一条天皇。出典は「国語」。
・ 改元理由: 干ばつの凶事の厄災のため改元。
・ 一条天皇の皇后の定子(ていし)に加えて、藤原道長の娘で定子の従姉妹の彰子(しょうし)が入内して皇后が二人という状態になった。定子に使えていたのが清少納言。彰子に仕えたのが紫式部や和泉式部。

【寛弘(かんこう)】
・ 平安時代。1004年〜1013年。一条天皇、三条天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 天変地異による改元。

【長和(ちょうわ)】
・ 平安時代。1013年〜1017年。三条天皇。出典は「礼記」。
・ 改元理由: 三条天皇の即位による。
・ 長和年間に2度、内裏が焼失した。

【寛仁(かんにん)】
・ 平安時代。1017年〜1021年。後一条天皇。
・ 改元理由: 後一条天皇の即位による。
・ 寛仁元年(1017年)、藤原道長に仕えた源頼光が摂津国の大江山で賊を討伐したという記録があり、後世に伝わる源頼光の大江山の鬼退治の元という説がある。

【治安(じあん)】
・ 平安時代。1021年〜1024年。後一条天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 寛仁5年(1021年)は、干支が「辛酉(かのととり)」なので、辛酉革命により改元。

【万寿(まんじゅ)】
・ 平安時代。1024年〜1028年。後一条天皇。出典は「詩経」。
・ 改元理由: 治安4年(1024年)は、干支が「甲子(きのえね)」なので、甲子革命のため改元。
・ この時代以降、藤原氏の女性が入内しても、皇太子となる男子が生まれなくなり、藤原氏の勢力は次第に衰えていった。

【長元(ちょうげん)】
・ 平安時代。1028年〜1037年。後一条天皇。
・ 改元理由: 疫病や熱波が続いたために改元。

【長暦(ちょうりゃく)】
・ 平安時代。1037年〜1040年。後朱雀天皇。出典は「晋書」。
・ 改元理由: 後朱雀天皇の即位による。

【長久(ちょうきゅう)】
・ 平安時代。1040年〜1044年。後朱雀天皇。出典は「老子」。
・ 改元理由: 内裏の焼失などの厄災が続いたために改元。

【寛徳(かんとく)】
・ 平安時代。1044年〜1046年。後朱雀天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元の理由: 疫病や干ばつが続いたために改元。

【永承(えいしょう)】
・ 平安時代。1046年〜1053年。後冷泉天皇。出典は「書経」。
・ 改元の理由: 後冷泉天皇の即位による。
・ 永承6年(1051年)に前九年の役が発生した。

【天喜(てんき・てんぎ)】
・ 平安時代。1053年〜1058年。後冷泉天皇。出典は「抱朴子」。
・ 改元理由: 天変地異のため改元したというが不詳。

【康平(こうへい)】
・ 平安時代。1058年〜1065年。後冷泉天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元理由: 天皇が政務をとる大極殿(内裏の正殿)と、法成寺があいつで火災に遭ったので改元した。

【治暦(じりゃく)】
・ 平安時代。1065年〜1069年。後冷泉天皇。出典は「尚書正義」。
・ 改元理由: 康平8年(1065年)が陰陽道で「山合(さんごう)」の厄年とされたため改元。
・ 前九年の役で討伐された阿部貞任の弟の宗任は、捕らえられた後、治暦年間に伊予国から九州の筑前大島に移送された。

【延久(えんきゅう)】
・ 平安時代。1069年〜1074年。後三条天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: 後三条天皇の即位による。

【承保(じょうほう・しょうほう)】
・ 平安時代。1074年〜1077年。白河天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: 白河天皇の即位による。また延久6年が陰陽道の「三合(さんごう)」の厄年とされていたことにもよる。

【承暦(じょうりゃく・しょうりゃく)】
・ 平安時代。1077年〜1081年。白河天皇。出典は「維城典訓」。
・ 改元理由: 疫病の流行と干ばつによる。

【永保(えいほう)】
・ 平安時代。1081年〜1084年。白河天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: 辛酉(しんゆう)革命のため改元。

【応徳(おうとく)】
・ 平安時代。1084年〜1087年。白河天皇。出典は「白虎通」。
・ 改元理由: 甲子(かっし)革命のため改元。

【寛治(かんじ)】
・ 平安時代。1087年〜1095年。堀河天皇。出典は「礼記」。
・ 改元理由: 堀河天皇の即位による。
・ 堀河天皇の即位後も白河上皇が院政を行った。
・ 寛治元年に後三年の役が終結。

【嘉保(かほう)】
・ 平安時代。1095年〜1097年。堀河天皇。出典は「史記」。
・ 改元理由: 疫病の流行による。

【永長(えいちょう)】
・ 平安時代。1097年〜1097年。堀河天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元理由: 京から東海地方にかけて大地震が発生し、内裏の大極殿なども倒壊したため。「永長地震」と呼ばれ、M8以上だったという。

【承徳(じょうとく)】
・ 平安時代。1097年〜1099年。堀河天皇。出典は「易経」。
・ 改元理由: 引き続き地震が発生し、また洪水や大風の災害が続いたため改元した。 

【康和(こうわ)】
・ 平安時代。1099年〜1104年。堀河天皇。
・ 改元理由: 承徳3年(1099年)に京から畿内にかけて大きな地震(康和地震)が発生し、また夏には疫病が蔓延したので改元。
・ 源義家の息子の義親は、対馬国の国司を務めていたが、乱行がたたって1101年に太宰府から追討令がだされた。

【長治(ちょうじ)】
・ 平安時代。1104年〜1106年。堀河天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 天変により改元された。

【嘉承(かしょう)】
・ 平安時代。1106年〜1108年。堀河天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 彗星の出現により改元。

【天仁(てんにん)】
・ 平安時代。1108年〜1110年。鳥羽天皇。出典は「文選」。
・ 改元理由: 鳥羽天皇の即位による。
・ 天仁元年(1108年)、浅間山が大噴火をおこした。この「天仁噴火」によって、上野国の大部分が火山灰に覆われ、農地に大きな被害が出た。

【天永(てんえい)】
・ 平安時代。1110年〜1113年。鳥羽天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: 彗星の出現のため改元。

【永久(えいきゅう)】
・ 平安時代。1113年〜1118年。鳥羽天皇。出典は「詩経」。
・ 改元理由: 天変地異と疫病の流行により改元。

【元永(げんえい)】
・ 平安時代。1118年〜1120年。鳥羽天皇。
・ 改元理由: 天変地異と疫病の流行により改元。

【保安(ほうあん)】
・ 平安時代。1120年〜1124年。鳥羽天皇。
・ 改元理由: 天変と厄災のため改元。

【天治(てんじ)】
・ 平安時代。1124年〜1126年。崇徳天皇。出典は「易緯」。
・ 改元理由: 崇徳天皇の即位により改元。
・ 1124年に奥州藤原氏の平泉の中尊寺金色堂が完成。
・ 奥州藤原氏の財力は、北上川流域でとれる砂金や、宋との交易による。

【大治(だいじ)】
・ 平安時代。1126年〜1131年。崇徳天皇。
・ 改元理由: 疫病の流行により改元。

【天承(てんしょう・てんじょう)】
・ 平安時代。1131年〜1132年。崇徳天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 干ばつなどの天災により改元。

【長承(ちょうしょう・ちょうじょう)】
・ 平安時代。1132年〜1135年。崇徳天皇。出典は「史記」。
・ 改元理由: 疫病の流行と、京の火災により改元。
・ 九州で貿易活動をする場合には太宰府を通じて行う定めだったが、平忠盛は独自に宋との貿易ルートを開いた。肥後国に拠点はあったようだ。日本からは金、硫黄、刀剣、漆器が輸出され、宋からは陶磁器や織物、書物などが輸入された。

【保延(ほうえん)】
・ 平安時代。1135年〜1141年。崇徳天皇。出典は「文選」。
・ 改元理由: 飢饉、疫病の流行、洪水や、それに伴う治安の悪化で改元。

【永治(えいじ)】
・ 平安時代。1141年〜1142年。崇徳天皇、近衛天皇。出典は「晋書」。
・ 改元理由: 辛酉(しんゆう)革命のため改元。

【康治(こうじ)】
・ 平安時代。1142年〜1144年。近衛天皇。出典は「宋書」。
・ 改元理由: 近衛天皇の即位により改元。
・ 平安時代末期には僧の武装化が進んだ。

【天養(てんよう)】
・ 平安時代。1144年〜1145年。近衛天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元理由: 甲子(かっし)革命のため改元。

【久安(きゅうあん)】
・ 平安時代。1145年〜1151年。近衛天皇。出典は「晋書」。
・ 改元理由: 彗星の出現により改元。76年周期のハレー彗星と言われる。
・ 1146年に、平忠盛の子の清盛が29歳で、安芸国の国司になった。

【仁平(にんぺい・にんぴょう)】
・ 平安時代。1151年〜1154年。近衛天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元理由: 風水害のために改元。

【久寿(きゅうじゅ)】
・ 平安時代。1154年〜1156年。近衛天皇、後白河天皇。出典は「抱朴子」。
・ 改元理由: 厄運のため改元。

【保元(ほうげん)】
・ 平安時代。1156年〜1159年。後白河天皇、二条天皇。出典は「顔氏家訓」。
・ 改元理由: 後白河天皇の即位による改元。
・ 1156年に「保元の乱」が勃発。後白河天皇VS崇徳上皇の戦いで後白河天皇が勝ち、崇徳上皇は讃岐国にに流された。

【平治(へいじ)】
・ 平安時代。1159年〜1160年。二条天皇。出典は「史記」。
・ 改元理由: 二条天皇の即位による。
・ 1159年に「平治の乱」が勃発。

【永暦(えいりゃく)】
・ 平安時代。1160年〜1161年。二条天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元理由: 前年におきた「平治の乱」にため改元。
・ 平治の乱で功績をあげた平清盛は武士として初めて公卿となった。

【応保(おうほう・おうほ)】
・ 平安時代。1161年〜1163年。二条天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: 疫病の流行により改元された。

【長寛(ちょうかん)】
・ 平安時代。1163年〜1165年。二条天皇。出典は「維城典訓」。
・ 改元理由: 先の、永暦、応保年間から続く疫病の流行のため改元。

【永万(えいまん)】
・ 平安時代。1165年〜1166年。二条天皇、六条天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 「天子御脳(ごのう)」、つまり二条天皇の病気のためという。

【仁安(にんあん)】
・ 平安時代。1166年〜1169年。六条天皇、高倉天皇。出典は「詩経」。
・ 改元理由: 六条天皇の即位により改元。
・ 1167年に、平清盛が律令官制で最高位の太政大臣となった。

【嘉応(かおう)】
・ 平安時代。1169年〜1171年。高倉天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 高倉天皇の即位による。

【承安(しょうあん・じょうあん)】
・ 平安時代。1171年〜1175年。高倉天皇。出典は「書経」。
・ 改元理由: 厄災による改元。

【安元(あんげん)】
・ 平安時代。1175年〜1177年。高倉天皇。出典は「漢書」。
・ 改元理由: 天然痘の流行により改元。
・ 1177年に京で大火災。死者は数千人。

【治承(じしょう)】
・ 平安時代。1177年〜1181年。高倉天皇、安徳天皇。出典は「河図挺作輔」。
・ 改元理由: 先の安元の大火で内裏の正殿の大極殿などが焼失したため。

【養和(ようわ)】
・ 平安時代。1181年〜1182年。安徳天皇。出典は「後漢書」。
・ 改元理由: 安徳天皇の即位により改元。
・ 西日本に「養和の飢饉」が発生した。西日本は平家の勢力圏だったねぇ。これも平家が滅びる一因だったか?

【寿永(じゅえい)】
・ 平安時代。1182年〜1184年。安徳天皇、後鳥羽天皇。出典は「詩経」。
・ 改元理由: かねてよりの戦乱と飢饉、そして陰陽道における「三合(さんごう)」の厄年のため改元。

【元暦(げんりゃく)】
・ 平安時代。1184年〜1185年。後鳥羽天皇。
・ 改元理由: 後鳥羽天皇の即位により改元。

【文治(ぶんじ、もんち)】
・ 鎌倉時代。1185年〜1190年。後鳥羽天皇。出典は「礼記」。
・ 改元理由: 平氏が滅亡したことにより、これからは武力ではなく文治で世の中を治めるべきとして改元。他に、地震が理由とも言える。

 

元号

読み

西暦

天皇名(主たる)
鎌倉時代
宝治 ほうじ 1247年〜1249年 後深草 改元理由: 後深草天皇即位による。
建長 けんちょう 1249年〜1256年 改元理由: 天変や火災による。
弘安 こうあん 1278年〜1288年 伏見 改元理由: 伏見天皇即位による。
正安 しょうあん 1299年〜1302年 後伏見 改元理由: 後伏見天皇即位による。
元弘 げんこう 1331年〜1334年 後醍醐
暦応 りゃくおう・れきおう 1338年〜1342年 光明 北朝 −
延文 えんぶん 1356年〜1361年 後光厳 北朝。改元理由: 兵革による。
貞治 じょうじ 1362年〜1368年 北朝。改元理由: 天変や兵革による。
応永 おうえい 1394年〜1428年 後小松 南北朝合一後。改元理由: 疫病(疱瘡)の流行による。
南北朝合一後
永享 えいきょう 1429年〜1441年 後花園 改元理由: 後花園天皇即位による。
嘉吉 かきつ 1441年〜1444年 改元理由: 辛酉革命による。
文正 ぶんしょう 1466年〜1467年 後土御門 改元理由: 後土御門天皇即位による。
戦国時代
応仁 おうにん 1467年〜1469年 後土御門 改元理由: 災異による。
天文 てんぶん 1532年〜1555年 後奈良 改元理由: 戦乱などの災異による。
永禄 えいろく 1558年〜1570年 正親町 改元理由: 正親町天皇即位による。
元亀 げんき 1570年〜1573年 改元理由: 戦乱などの災異による。
天正 てんしょう 1573年〜1593年 改元理由: 戦乱などの災異による。
文禄 ぶんろく 1593年〜1596年 後陽成 改元理由: 後陽成天皇即位による。
慶長 けいちょう 1596年〜1615年 後水尾 改元理由: 慶長伏見地震など天変地異などによる。
江戸時代
元和 げんな 1615年〜1624年 後水尾 改元理由: 後水尾天皇即位と戦乱(大坂の役)などの災異による。
寛永 かんえい 1624年〜1645年 明正 改元理由: 甲子革令による。
正保 しょうほう 1645年〜1648年 後光明 改元理由: 後光明天皇即位による。
慶安 けいあん 1648年〜1652年 改元理由: 「正保」が「焼亡」に繋がると批判が起きたことによる。
承応 じょうおう 1652年〜1655年 改元理由: -
明暦 めいれき 1655年〜1658年 後西 改元理由: 後西天皇即位による。
万治 まんじ 1658年〜1661年 改元理由: 明暦の大火などの災異による。
寛文 かんぶん 1661年〜1673年 改元理由: 内裏火災などの災異による。
延宝 えんぽう 1673年〜1681年 霊元 改元理由: 京都大火などの災異による。
天和 てんな 1684年〜1688年 霊元 改元理由: 辛酉革命による。
元禄 げんろく 1688年〜1704年 東山 改元理由: 東山天皇即位。
宝永 ほうえい 1704年〜1711年 東山 改元理由: 元禄地震による。
享保 きょうほう 1716年〜1736年 中御門 改元理由: 徳川家継死去。
天保 てんぽう 1831年〜1845年 仁孝 改元理由: 江戸の大火や京都の地震などによる災異改元。
弘化 こうか 1845年〜1848年 孝明 改元理由: 孝明天皇即位による。

■ 参考: 元号でたどる日本史 PHP文庫

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