方言漢字
参考資料・文献 利用上の注意
名字の由来のTop 地名の由来のTop
名字と地名のMenu 楽しい国字
スポンサーリンク
スポンサーリンク

★ 辞書に載っている読み方の他にも地域によって独特な読み方がある漢字は多く、そういったものが「難読名字」とか「難読地名」ができる一つの要因となっている。 

【@A】: これは「漢字」では無いが、一般的には「まるいち・まるに」と読むが、山形県では「いちまる・にまる」と読む。

【凧】(いか・はた): 「たこ」と読む国字だが、地域的には「いか」や「はた」とも読む。

【魚+集】(いさば): 山形県で魚市場のこと。

【豆腐】(おかべ): 鹿児島県や富山県の旧新湊には「豆腐(おかべ)」姓がある。

【咾】: 佐賀県では「おとな」読み。訓読みでは「こえ」
「咾分」(おとなぶん)バス停近くで車から降りると、十字路とバス停に、この字が用いられていた。ところが、住所には別の「大字鹿江 字道久篭」なる文字が書かれている。デイサービスの施設に入ってみる。突然の来訪者にもかかわらず、60歳くらいの方が親切に対応して下さった。ご自身も、大川からここにやって来たときには「読みきらんかった」(読めなかった)そうだ。「口に老(ロウ)と」書く由来は知らない、知りたいとおっしゃった。この地で聞いて回ったが、知っている人がいなかった、図書館に行けば分かるか、とのことだ。住所ではないから、先の交差点の名とバス停の名でしか見かけないそうで、交差点を説明するときくらいにしか、使わないそうだ。【方言漢字 より】

【又(上)+土(下)】: つまり「軽自動車」の「軽」の作りだけ。この漢字そのものはあるが、熊本県のいわば方言漢字。熊本県の駐車場の軽自動車表示、「車偏」がないのは昔テレビで見たような気がする。

【凍】(こお-る): 北日本では「凍れる(しばれる)」。東北地方や信越地方では「凍豆腐(しみどうふ)」。

【桜果】(さくらんぼ): 山形県の方言漢字。普通、「さくらんぼ」を変換すると「桜桃」だよね。

【硲】(さこ): 「はざま」と読むが、静岡県など地域によっては「さこ」と読まれる。

【腥】(せい・なまぐさい):  愛知県、福島県、岩手県、高知県、三重県、群馬県。

【た】: 梅田の「田」が「口」の中が「メ」の漢字。阪急梅田駅だけ。

【谷】:  「谷」の音読みは「こく」
・ 「谷」の訓読みには「や」と「たに」がある。「や」は東日本、「たに」は西日本の言わば方言読み。
・ 谷を「はざま」ということもあるそうだが、東北地方では「迫」の字をあてて「はざま」と読む。また九州や中国地方では「迫」と書いて「さこ・さく」と読む。また、島根県では「廻」という字をあてるそうだ。
※ 「はざま」で変換すると沢山の漢字が表示されますねぇ。

【円谷】(つぶらや): 福島県では「円谷」を「つむらや」と読むことがある。

【畦】(ぼた): 「あぜ」と読むが、長野県、岐阜県、滋賀県の小字名ではよく「ぼた」と読まれる。

【饅頭】(まんじゅう): 九州地方では熊本県を中心に「万十」と書く?石川県では「万頭」と書く?東京の新宿にある和菓子屋は花園「万頭」ですね。天保5年(1834年)に金沢で創業した石川屋本舗に始まる老舗の和菓子店である。

【湯葉・湯波】(ゆば): 京都では湯葉で栃木では湯波?

【を】: これも漢字ではないが、富山県では「を」を「小さいオ」という。


■ 読めるが書けない漢字が多い。
「薔薇」や「憂鬱」は勿論だが、意外に「近畿地方」とか「琵琶湖」を書くときもふと筆が止まる。

■ 日本での漢字の地域差 
・ 「山(かんむり)+川」で「ほき」と読む。美作地方の地名の方言漢字。
・ 「昨日」を「咋日」と誤って書いた学生は石川県羽咋郡の近くの出身だった。
・ ある地域をイメージさせる漢字: 新潟県(雪・米)、埼玉県(彩)。

■ 各地の特色ある方言漢字
・ 「田(偏)+通」で「あぜ」と読み静岡県の小字地名にある。また「ふる」とも読む。
・ 「田(偏)+高」で「あぜ」と読み鳥取県の小字地名にある。
・ 「七・質」(ひち): 「しち」の訛語で西日本を中心にみられる。東北地方では「すぃち」や「すち」と読む。
・ 「浴」(えき): 島根県、広島県、山口県などでは、「浴」は小さい谷を意味し、名字や地名に見られる。
・ 「沼」(とう): 一般には「しょう」と読む。「湖沼(こしょう)」。アイヌ語で「ぬま」を意味し北海道の地名にみられる。「尾岱沼(おだいとう)」
・ 「離合」(りごう): 九州地方を中心に、「車が行き違う」ことを言う。
・ 「放課」(ほうか): 「授業と授業の間の休み時間」のことで、愛知県に見られる。

■ 地域産の漢字
・ 「魚(偏)+底」(すけそうだら): 北海道。北大生が作ったとの話もある。
・ 【墹】(静岡県)、【儘】(神奈川県)、【圸】(山形県): 「まま」と読む。崖や畦など傾斜している地形を表す方言の「まま」に対する近世以降の造字。
・ 【垰】(たお): 「峠」とほぼ同じ意味に使われるが、「峠」よりも低い峠を表し、中国地方に残る用語。
・ 【萢】(やち): 青森県の津軽地方に江戸時代から見られる漢字で、「かまやつひろし」の本名は「釜萢」。ズーズー弁の東北地方では「ち」と「つ」は混同された。

■ 嵶(たお)、乢(たわ)。これも岡山県の方言漢字らしい。岡山県岡山市の嵶。

■ 文化庁国語課が1999年に行った「国語に関する世論調査」によると、文字に対する関心が、北海道や関東地方で高く、北陸地方で低かった。

■ 地名
・ 地名の多くは「読み方の音に漢字をあてた」

■ 地域的な読みの違い
・ 東風(だし): 山形県
・ 東風(やませ): 青森県
・ 西風(ならい): 岩手県
・ 南風(まぜ): 愛知県
・ 北風(ならい): 千葉県
・ 牛(べこ): 秋田県潟上市に「牛坂(べこざか)」バス停がある。「うしざか」ではないのかぁ〜。

■ 参考記事: http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200704150138.html


【参考図書】

・ 方言漢字 笹原宏之著 角川選書 他

スポンサーリンク
スポンサーリンク
統計表示