東海地方の名字の特徴
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■ 東海地方の名字の特徴

# 東日本の分布と西日本の分布にまたがる。従って、東日本の名字と西日本の名字の両方の傾向が見られる。ちなみに、太平洋側における、東西の境界は三重県中央部の雲出(くもず)川付近と言われる。

# 名字の分布と行政区域が重ならないのも特徴。
・ たとえば日本海側だと、親知らずによって富山県と新潟県が区分され、人の交流が少なかったせいもあり、富山県は西日本型、新潟県は東日本型と区分されるが、東海地方は人の交流がしやすかったせいか、明確に区分されにくい。

# 「伊藤」や「加藤」の名字が多い。

# 江戸時代には徳川家の天下で、旗本や譜代大名には三河以来の諸家が多く、三河国をルーツとする名字が多く見られ、転封などにより各地に拡散した。幕末における300藩主の56%、1000石以上の旗本の45%は尾張・三河出身と言われる。

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【愛知県】 → 愛知県の名字の特徴

# 静岡県は小勢力が分立した状態が続いたが、室町時代に今川家が駿河の戦国大名として台頭し、戦国時代には現在の静岡県の全域を支配下においた。しかし、戦国時代末期に織田・徳川連合軍に敗れ徳川家の支配下となった。しかし、後北条氏の滅亡後に徳川家が関東に入国したのち、また小大名や旗本領が分立するような状況になった。

# 鈴木加藤伊藤の名字が目立ち、人口比でそれぞれ2%を超える。鈴木は三河地方に多く、加藤は尾張東部から岐阜県南部に多く、伊藤は尾張西部に多くみられる。

# 中島: 尾張地方では西日本式に濁らない「なかしま」。三河地方では東日本式に濁る「なかじま」が一般的。

【静岡県】 → 静岡の名字の特徴

# 一位の鈴木の名字が一番集中しているのが静岡県で5%以上を占める。特に、遠江と伊豆に多いと言われる。
# 二位の渡辺は駿河東部から伊豆に多い。
# 三位の山本は全県にみられるが、西伊豆町に特に多く見られる。
# 遠江地区は愛知県に近い名字の分布だが、駿河地区は山梨県の影響を受けており、伊豆地区では関東地方の影響を受けている。つまり、中世の静岡県は各地との人の移動が盛んであったことを表しているんですね。

【岐阜県】 → 岐阜県の名字の特徴

# 加藤の名字が1位というのは全国で岐阜県だけで特徴的。加藤の名字は、藤原利仁の子孫の景道が平安時代に加賀介になり加藤氏を称した。景道の子の景員(かげかず)が伊勢国(三重県)に移り住み、その後東海地方に広まった。
# 岐阜県の南部は愛知県と接しているため、愛知県と名字の分布が似ている。
# 高木浅野が多いのは岐阜県の特徴で、その他に長屋・日比野安江小栗加納鷲見(すみ)・川瀬熊崎棚橋篠田などは岐阜県らしい名字。

【三重県】 → 三重県の名字の特徴

# 三重県では平安時代の後期以降、伊勢平氏が勢力をもった。南北朝以降は公家出身の武家の北畠氏が勢力をもったが戦国時代後期に織田信長に制圧された。

# 三重県では圧倒的に伊藤が多く、さすがにルーツ地だけのことはある。特に県の北部には多いそうだ。以下、山本中村田中と西日本型の名字がならぶ。
# 水谷服部稲垣、出口、倉田野呂などは三重県らしい名字。

【各県の名字の順位】

      愛知県 静岡県 岐阜県 三重県    
      愛知県の由来 静岡県の由来 岐阜県の由来 三重県の由来    
1位     鈴木 鈴木 加藤 伊藤    
2位     加藤 渡辺 伊藤 山本    
3位     伊藤 山本 山田 中村    
4位     山田 望月 田中    
5位     近藤 杉山 渡辺 鈴木    
6位     山本 佐藤 田中 加藤    
7位     佐藤 伊藤 高橋 小林    
8位     渡辺 加藤 後藤 水谷    
9位     田中 山田 鈴木    
10位     水野 佐野 佐藤 山口    
11位     中村 中村 佐藤    
12位     大石 安藤 西村    
13位     杉浦 高橋 水野 中西    
14位     小林 小林 吉田 渡辺    
15位     吉田 増田 中島 服部    
16位     田中 清水 前田    
17位     石川 石川 高木 中川    
18位     高橋 村松 山本 山下    
19位     竹内 土屋 中村    
20位     後藤 山下 今井 浜口    
21位     柴田 遠藤 小林 松本    
22位     山口 松本 浅野 山田    
23位     安藤 太田 古田 清水    
24位     服部 後藤 岩田 谷口    
25位     神谷 斉藤 小川 橋本    
26位     長谷川 杉本 大西    
27位     太田 山口 大野 近藤    
28位     榊原 山崎 杉山 村田    
29位     岡田 清水 山口 長谷川    
30位     木村 松下 田口 岡田    
31位     清水 藤田 河合 太田    
32位     小島 市川 近藤 高橋    
33位     河合 池田 安田 吉田    
34位     小川 長谷川 後藤    
35位     井上 長谷川 奥村 小川    
36位     岩田 青木 服部 井上    
37位     浅井 吉田 井上 藤田    
38位     中島 小沢 大橋    
39位     早川 斎藤 村瀬 竹内    
40位     稲垣 勝又 藤井 松田    
41位     酒井 八木 西尾 北村    
42位     高木 稲葉 木村 前川    
43位     原田 内山 青木 山中    
44位     前田 松浦 稲垣    
45位     水谷 秋山 和田 岡本    
46位     山下 久保田 岡田 森田    
47位     松本 平野 丹羽 西川    
48位     三浦 寺田 野村 森本    
49位     丹羽 小川 広瀬 中山    
50位     中野 岩崎 横山 池田    



【参考資料】 

・ あなたの知らない東海地方の名字の秘密 森岡浩 洋泉社
・ 県別名字ランキング事典: 森田浩編 東京堂出版
・ 静岡県 名字の雑学 渡邉三義 静岡新聞社

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